この記事では、これからオンライン家庭教師サービスの活用をお考えの方に向けて、オンライン家庭教師のメリット・デメリットについて詳しく書いています。
オンライン家庭教師はとても便利でコスパのいいサービスですが、オンラインならではのデメリットもあります。
オンライン家庭教師ならではのメリットを活かしつつ、デメリットは工夫して対策することでこのサービスをより良く活用することができます。
オンライン家庭教師サービスのメリット
コストパフォーマンスが高い
オンライン家庭教師は、通学型の個別指導塾や訪問型の家庭教師と比較して料金が安く、コストパフォーマンスに優れています。
料金が安い理由は、オンライン家庭教師はインターネット上での指導であるため、塾の家賃や光熱費など維持費がかからず、先生の通勤交通費も不要だからです。
お得な月額料金で、使い放題の動画やデジタル教材を備えたサービスもあります。
またオンライン家庭教師のサービスでは、東京など都市圏に住んでいる難関校在籍中の学生や、豊富な経験を持つプロ講師から直接指導してもらえます。多くの優秀な先生からお子さんにピッタリの先生を選べる点も、結果的にコストパフォーマンスが良くなる理由です。
例えば「インターネット家庭教師Netty」では、週1回50分、月4回の授業で月額8,000円(税抜)~の料金で受講ができます。このお得な料金にもかかわらず、Nettyでは、厳選された学生やプロ講師が3万人も登録しています。
マンツーマンで授業を受けることができる
オンライン家庭教師サービスでは1対1の完全マンツーマン授業を受けることができます。
そのため、お子さんに合わせた学習ペースで授業を行ってもらえます。
お子さんによっては「集団塾だと先生に質問しにくい」「授業のペースが早すぎてついていけない」という悩みを抱えてしまっていることもあるでしょう。マンツーマン授業であれば、自分だけのペースで分からないところだけ徹底的に教えてもらえますので、このような悩みも解消できます。
またオンライン家庭教師サービスでは、お子さんの目標に向けて個別の指導カリキュラムを立ててくれるのが普通です。
志望校合格を目指して受験日までに効率よく勉強を進めたい、推薦対策のために模擬面接をしてほしいといったお子さんの個別のニーズに合わせて計画的に授業を進めてもらうことができます。
時間帯を自由に選べる
オンライン家庭教師では、お子さんの都合に合わせて授業の時間帯を自由に選べるのも大きなメリットです。
オンライン家庭教師サービスがこのようなシステムを採用できるのは、多くの先生が登録し、その先生たちもスキマ時間を活用して授業を行っているからです。
集団塾のように時間割で動く必要もありませんし、訪問型の家庭教師のように特定の先生の都合に合わせる必要も少なくなります。
例えば、オンライン家庭教師では深夜や早朝の受講ができるのが当たり前です。また、気が向いた時に受講できるスポット授業を採用しているサービスもあります。
オンライン家庭教師サービスではこのような融通の効く便利な仕組みが整っており、塾や部活、他の習い事などで忙しいお子さんでもスキマ時間を活用しやすく、他の活動と両立しながら効率的に学習を進めることができます。
直前のキャンセルや予約変更をしやすい
オンライン家庭教師では、直前のキャンセルや予約変更をしやすくなっています。
先生が教室や家庭に出向く必要がないので先生も振替授業に対応しやすいこと、サービス本部もオンラインで予約データを効率よく管理できており予約変更への対応も簡単にできることなどが理由です。
例えば、「ネット家庭教師の家庭ネット」では前日までの申し出であれば別の日に振替できる制度を取っています。
また、「家庭教師のホワイトベア(オンライン)」では、実施した授業時間数に応じて毎月月謝を変動させるシステムを採用しているため、キャンセルをして振替授業ができない場合でも無駄な授業料が掛からず安心です。
お子さんも先生も忙しい中、オンラインの仕組みを上手く使って予定変更にも柔軟に対応できるのがオンライン家庭教師のサービスです。
場所にしばられず受講できる
オンライン家庭教師は、場所にしばられず受講できるのもメリットです。
インターネットとノートパソコン、スマートフォンなどの機器さえあれば授業をどこでも受けられます。
受講できる場所は家の中だけではありません。例えば、夏休みなど長期休みに祖父母宅で授業を受けたり、移動中の電車で復習のためにオンライン動画を見たり、さまざまな使い方が考えられます。
また家の中でも、子ども部屋以外にリビングやダイニングなど親の目が届くところで受講が可能です。低学年のうちや、お子さんを1人にしておくのが心配な場合は、このような方法で受講すると安心ですね。
使い放題の無料教材や動画教材がある
オンライン家庭教師のなかには、使い放題の無料教材や動画教材を提供しているサービスもあります。
オンラインの教材や動画はデータを置いておきさえすれば無限にコピーしてどこからでもアクセスできるので余分な費用が掛かりません。
そのようなサービスでは月会費などに教材費が含まれているので、テキストや教材を別途購入することなく、お子さんの学習ペースや進度に合わせて好きなところから自由に教材を選んで学ぶことができます。
実際にいくつかサービス例をご紹介します。
「スタディサプリ(個別指導コース・合格特訓コース)」では、予備校や学習塾で人気のある一流講師の動画授業を、いつでも何度でも閲覧できます。
「RISU」はタブレットを使用した算数と数学のオンライン学習です。簡単な問題から入試に出題されるレベルの応用問題まで、段階的に幅広い問題を解けるようになっています。※RISUは学習進度が速いほど費用が掛かる仕組みになっています。
お子さん自身でどんどん学習を進めたい場合や、テキスト代に大きな金額を割きたくないご家庭では、このようなサービスを利用してみるのもよいですね。
先生を自由に選べる
先生を自由に選べるのも、オンライン家庭教師の魅力です。
オンライン家庭教師サービスは、全国各地からハイレベルな教師を多数確保しており、その中から自由に先生を選べるます。
選択肢が多いというだけではなく、詳しいプロフィールを見てお子さんが好みの先生を指名したり、まずは無料体験でコーチングを受け、お子さんにピッタリの先生を探し出してくれるサービスもあります。
さらに、もし先生とお子さんの相性が合わなかった場合は、簡単に先生の交代をお願いできます。オンライン上の関係なので気まずさも少なく、サポートオフィスに連絡するだけで調整して先生を交代できます。
例えば、「インターネット家庭教師 Netty」「オンライン家庭教師 e-Live」「Axisオンライン」など多くのサービスでは教師交代は無料で行えます。
また、「個別指導塾スタンダード(オンライン)」では、お子さんにピッタリの先生に出会えるまで無料体験授業を何度でも実施できるという徹底した教師選びのシステムを採用しています。
お子さんにピッタリの先生を見つけるのが簡単という点も、オンライン家庭教師の大きなメリットです。
いいとこ取りで通学型の塾と併用できる
オンライン家庭教師は、その特徴を生かして通常の学習塾と併用して学習効果を高めやすいのもいいところです。
オンライン家庭教師はスキマ時間を活用しやすいことや、お子さんが分からない問題だけマンツーマン授業で教えてもらえます。
例えば、塾のない日に復習のため週1でオンライン家庭教師を利用したり、塾で分からなかった問題をメモしておいてオンライン家庭教師に聞いたりすることができます。
オンライン家庭教師サービスでは今使っている塾や学校の教材をそのまま使えるところも多いので余分な費用も掛かりません。
通塾とオンライン、両方の「いいとこ取り」をしたい人にとって、オンライン家庭教師はとても便利なサービスです。
オンライン家庭教師サービスのデメリット
やる気や集中力が続かない
オンラインではお子さんのやる気や集中力が続かず、途中で勉強に飽きてしまうことを心配するご家庭もあります。
オンラインでの学習は、通学型の塾と違ってお互い刺激し合えるライバルが隣にいないことや、自宅や子供部屋は遊びやリラックスの場所でもありオンオフの切り替えがしにくいことが理由として考えられます。
そのような事情もあり、各オンライン家庭教師サービスでは、お子さんのやる気向上のためオンラインならではの特色ある取り組みを行っています。以下に例を3つ挙げてみます。
「RISU」では、文字通りゲームのような算数・数学の教材を独自開発しており、問題を解き進めるとゲームをクリアしていく感覚で次のステージに進めるという子供にとって興味を引きやすい工夫がされています。
「オンライン家庭教師Netty」では、勉強の習慣付けを目的にお子さん1人だけのために特別な学習スケジュールを組んでもらえます。
「オンライン家庭教師e-Live」では先生の学生時代の部活や趣味などプロフィールが特に充実していて、お子さんが親しみやすい先生を選べる仕組みとなっています。そのため先生とも打ち解けやすく授業時間をワクワクしながら学べる環境にしています。
オンラインでも、各サービスがオンラインの特性を生かして、通学塾や訪問型家庭教師とはまた別のやり方でお子さんのやる気を出す工夫をして学習環境を整えています。
地域ごとの特殊な受験対策には不利?
オンライン家庭教師は、地元の学校の受験対策には不利になることが考えられます。
その点ではどうしても地方都市の地元密着の塾などには敵わない面があります。
地元密着の塾の場合は、スタッフが毎年受験校の説明会に参加したり、地域の学校の定期テストのデータを長年蓄積して内申点の向上に役立てることができますが、オンラインの仕組みだけではそのようなことが難しいからです。
しかし、オンラインでも受験対策はしっかり行ってくれます。
志望校に合格した先生を簡単に見つけることができる
オンライン家庭教師の場合は先生の登録数がとても多いので、お子さんの志望校に合格した先生を簡単に見つけることができ、その学校だけに特化した受験対策を教えてもらうことができます。
例えば「スタディサプリ(合格特訓コース)」のように受験に特化したサービスでは、お子さんの志望校に合格したというだけではなく、文系 or 理系のタイプまで指定して受験対策のコーチングを受けることができます。
全国展開している塾がオンライン家庭教師サービスを行っている
また、オンライン家庭教師サービスの中にはもともと全国的に個別指導塾や家庭教師の派遣サービスを展開していて、その実績を元にオンライン家庭教師サービスを始めたところもあるので、そのようなサービスでは全国各地の受験関連データを豊富に持っています。
例えば、家庭教師ノーバス・個別指導塾ノーバスとして全国展開してノウハウを積んできた株式会社ジェイワングループの「インターネット家庭教師 Netty」では受験対策をしっかりと行ってくれます。
このようにオンライン家庭教師であっても特定の大学や地域の特殊な事情に合わせた受験対策のコーチングを受けたり、個別にカリキュラムを組んでもらうことが可能です。
指導に満足できない先生に当たることがある
オンライン家庭教師は、一般的に学歴レベルが高く、その中から好きな先生を選べるというメリットがある一方で、いざ授業を受けてみると、指導レベルが低いと感じてしまう先生に当たってしまうことも考えられます。
難関大学在籍の先生は勉強が得意なことは保証できますが、教えることが上手かどうかまでは分かりません。授業が分かりにくい、コミュニケーション能力が低い先生というのはどうしても一定数存在します。
もちろん、そういった場合は先生を交代してもらうことも可能ですし、無料体験でも期待通りの先生かどうか判断できます。
ここでは高い指導レベルを確保するために各サービスが行っている取り組みを2つ紹介します。
「オンライン家庭教師 AIDnet」では、大学生・大学院生・社会人・教育のスペシャリストまで、幅広い範囲で教師を確保しています。その上で、指導の分かりやすさを生徒がチェックシートで評価する仕組みがあり、本部の教育コーチが指導のモニタリングチェックを行ったり、指導力向上を図る取り組みも行っています。
また、「スタディサプリ(個別指導コース・合格特訓コース)」では、予備校で予約が取れなかったり立ち見が出てしまったりするような超人気講師が動画講義を行います。
授業の分かりやすさという点では申し分ないオンライン教材です。
先生本人の学力が高いというだけではなく、お子さんにとって教える能力が高い先生と出会えるよう、各サービスの特徴をよく確認し、無料体験も活用しながら、満足できる先生を見つけてください。
意思疎通が上手く行かないことがある
オンライン家庭教師サービスでは意思疎通が上手くいかないといった状況も考えられます。
インターネットを介した映像や音声では、どうしても実際に会ってその場で話すのと比べて表情や感情が伝わりにくくなります。
ただ、オンラインならではの良さもたくさんあります。
例えば、「スタディサプリ(個別指導コース・合格特訓コース)」のような動画教材では一流の先生の講義を何度でも繰り返し見れる、分からないところだけ巻き戻してじっくり見れるといったリアルな授業にはないメリットもあります。
また「オンライン家庭教師 e-Live」のように、ペンタブレットを使って画面上のデジタルテキストに直接書き込みながら指導を受けられるサービスでは、先生の手書きの画面そのものをお子さん側でも確認できるので、図解問題の解説などはリアルの授業よりも分かりやすいと言えます。
オンライン家庭教師では、感情や表情が伝わりにくいというデメリットを、いろいろな機器やソフトウェアの有効活用によってリアルに負けないメリットに変えている工夫が見られます。
ネット回線や機器によるストレス
オンライン家庭教師の場合、ネット回線の不調や機器の故障によって、映像が見れなくなったり音声が途切れて聞き辛くなるなどのストレスが生じる場合があります。
ですが実際には、日本国内のネット回線の質は非常に高く、無線であっても遅延などのトラブルは起きにくいのが現状です。
「まなぶテラス」など一部のサービスでは海外の先生も参加しており、国によっては回線の品質が良くないために満足な品質で授業を受けられないことがあるかもしれません。
よくあるのは、単純にマイクやヘッドホンの設定ミスで音声が通じないといったケースです。この場合は何度か試すうちに慣れますし、無料体験でもサポート事務局が設定方法を最初に詳しく教えてくれるのが普通なので特に心配はありません。
まとめ
オンライン家庭教師には多くのメリットと、様々なデメリットがあります。
オンライン家庭教師ならではのメリットを最大限活かしつつ、デメリットについてはそれらをカバーする方法を選ぶこともできます。
オンラインを生かした学習はこれからのスタンダードです。お子さんの将来のためにも、オンラインの仕組みを生かした効果的な指導法をぜひ取り入れてみてください。